読書記録「男の孤独死」長尾和宏 著
男の孤独死。すげぇタイトル!あんまり考えたことなかったけど、自分の死について考える良いきっかけになりました。
本の概要
本書で伝えたいこと3つ
- 孤独死というものの実態を知ってほしい。
- 人生ん最後に、無用な警察の介入は防いでほしい。
- 一人でも最後まで安心して暮らせるように、見守り体勢を作ってほしい。
とのことで、孤独死の様々な実態やどうしたら回避できるかなど、色んな角度から述べてあります。重い話もありましたが、コラムなど笑いも挟みつつ書かれていて、読みやすかったです。知人から気づいてもらえるように、普段からいくつかのコミュニティに参加し、社会的なつながりを持っておくことが孤独死(孤立死)を防ぐ方法のようです。
感想
読んで率直に感じたのは、孤独死はそれほど悪いものではないということですね。死んだ後、人にどう思われようと、どっちでもいいかなぁと。本人しかわからない価値観あるだろうし…。ただ、孤独死にも色々あって、人生に絶望して最後を迎えたくないなとは思いましたね。
社会から切り離される
男性の孤立死って65-69歳が1番多いんですね。社会から切り離されるタイミングと重なってるからかなぁ。それと、サラリーマンの帰宅恐怖症が最近増えているとのこと。その延長で、家族のATMとして会社人生を全うした世のお父さん達は、これまで支えられてきた妻から梯子を外される。熟年離婚ですね。「だんなデスノート」というサイトまであるとのことで…。味噌汁は自分で作ったほうが良さそうですね。こうして会社と家庭から切り離されて、会社以外のコミュニティを持ってい無いプライドの高いお父さん達が居場所がなく、孤立して人生を放棄してしまう。
やべぇな…。
なるべく1つのコミュニティ(家族も含む)に依存しないように心がけましょう。
あなたの排尿の時間は何秒?
哺乳類は体の大きさによって、寿命や心臓の動き、呼吸などがそれぞれ違うのだが、排尿時間は21秒以内という発見があったようです。その時間を越えると老化してきているということ。で、実際に測ってみました。1、2、.....20、(ヤバイ)、21、......32秒…
ドンマイ!
男性に残された最後の聖地
孤立死を防ぐ有効な手段としてスナックが提案されていた。貴重な社会資源だ!と。確かにそうかも。1度先輩に連れて行ってもらったことがあるのですが、新参者には厳しいなぁという印象がありました。独自のルールでコミュニティが形成されているというか。常連さんには居心地がよさそうな感じでしたね。嫌いじゃなかったですが、溶け込むには時間がかかりそうだなぁと。プライド高いとそのコミュニティでも弾き出されてしまうみたいです。プライドって難しいですよね、父とかと話してると凄く感じます。俺は、俺は、なんですよね。昔は結構尊敬してたんですけど、なんかちっちぇえなぁと最近は思うようになって、反面教師的に活用させていただいてますねw
民生委員
初めて知りました。特別職の地方公務員で、ボランティアで地域のために様々な相談に乗っていらっしゃるようで、住民と行政機関を繋ぐパイプ役としてお仕事されていらっしゃるようです。プライドを壊すためではないですが、やってみると地元のコミュニティを広がるし、色々な人と知り合いになり、新しい仕事につながるかもしんないですね!でも、私がやるならだんぜんスナックのママ(父?)だな!